ホームページの提案

a0003_001912_mたまに、「いくつかホームページのご提案をいただけますでしょうか」という依頼をされることがあります。はっきり言ってこれはすごく嫌な依頼です。というか、無理です。ホームページのコンテンツの企画を考えるときには「そのブランドを表現するために最適な表現とは何か」「その商品の特性を最も効果的に伝える方法とはどんなものか」と自分で「最適」だと思うものを見つけようとします。だから、必然的に2案目、3案目は、2番目にいいやつ、3番目にいいやつです。言い換えると、「1番になり切れないやつ」と「2番にもなりきれないやつ」。提案する側にしたら、そんなものを並べることに意味があるとは思えません。最適なものを追及して考えるわけだから、提案はその1案だけにしたい。莫大な予算をかけて発注するクライアントの、できるだけ多くの可能性を見て見たい、と思う気持ちも理解はできますが、何度もいうように、ユーザーが目にするのは最終的なアウトプットだけです。「捨て案」などという「おすすめ案の引き立て役」を意味する言葉が根付いてしまっているくらいですから、クライアントを説得することを考えれば複数の案を並べるのは有効な手法なのかもしれませんが、本質をついているとは言えないでしょう。ほかと比べればその良さがわからないようなアウトプットにはそもそも魅力がないのだと割り切ったほうが賢明だと思います制作者は一球入魂。そしてクライアントはそのホームページ作成者を信頼する。それが理想です。とはいえ、提案にクライアントが納得しないことももちろんあるはずです。そういう時はさらに議論を重ねてみる。それでもお互いに納得のいくゴールを見つけ出せないようならほかの制作者にバトンタッチするべきです。無理をしてまで足並みを合わせる必要はないと私は思います。なぜなら、自分が正しいと思わない門尾を作ることほど力を発揮できないものはありませんから。